留学するのにIELTSが必ず必要というわけではなさそうです。
一般に海外の大学で必要となる英語力はIELTSが基準になることが多く、IELTSのスコアが要求されることが多いようですが、少なくともヴロツワフ大学の法学・経営学・経済学部では、IELTSは英語力をはかる基準の1つでしかありません。
英語力をはかる試験はIELTS以外にも英検、TOEICなどがありますが、それらの互換性を示す国際基準にCEFRがあります。CEFRは英語だけでなくドイツ語や日本語もサポートしています。CEFRと英検、IELTSの対比は以下の通りです。
CEFR | 英検 | IELTS |
C2 | 該当なし | 8.5 ~ 9.0 |
C1 | 1級 | 7.0 ~ 8.0 |
B2 | 準1級~1級 | 5.5 ~ 6.5 |
B1 | 2級~準1級 | 4.0 ~ 5.0 |
A2 | 準2級~2級 | 該当なし |
A1 | 3級~準2級 | 該当なし |
昨年、ヴロツワフ大学の法学・経営学・経済学部への入学に求められる英語力はCEFRのB2でした。英検準1級にはB1相当のスコアとB2相当のスコアの両方がありますが、2022年段階では英検準1級のB2相当であれば、試験料が高いIELTSの試験を受けずに済みました。
CEFRのB2レベルで良い、という考え方はヴロツワフ大学だからなのかもしれませんが、合理的に感じられます。今年度の英語要件がホームページ上に上がっていますが、認められている英語試験のリストに英検はないので、今年度 英検がOKかどうかは問い合わせて確認しないと分かりません。
IELTSは汎用性が高いので、IELTSで準備をした方が良いのでしょう。でも、英検準1級を持っていれば留学できる、というと留学の印象が変わる方も多いのではないでしょうか?
ただし、その後の授業についてゆく際に必要な英語力を考えれば入学時に必要な英語力は低めに抑えられています。入学要件をギリギリ満たすの英語力だけで授業についてゆくことは困難です。これについては次のブログに書かせて頂きます。
情報ソースのリンク先 一覧
・CEFR: 文部科学省
・ヴロツワフ大学の英語要件:ヴロツワフ大学 ホームページ