授業で分からないことはChatGPTに聞く学生も多いようです。
息子は高校生の頃、国内のある大学の授業に潜ったことがあります。親しくさせて頂いた大学の先生に許可を頂いて参加したのですが、息子は「授業は難しかったけど面白かった。でも授業を聞いていない学生が多い。」と少し落胆していました。
ヴロツワフ大学には、さすがに そんな学生は見かけないようですし、そもそも そういう学生は初めから授業に参加しないでしょう。以前のブログで書きましたが、初めの授業から半分の学生しか参加しなかったそうです。
名簿上40人だったクラスで初回の授業に参加したのは25人。そのうち、後期まで残っているのは半分強のようです。アフリカ人組は残っておらず、ほとんどがポーランド人組、ウクライナ人組、その他のヨーロッパ人組で、アジア人組は息子ただ1人になりました。
ウクライナ人はキャッチアップが早いようで、ポーランド語での授業を受ける人も多いようです。
ヴロツワフ大学の学生が どんな時も真面目に授業を受けているか、といえばそうでもないようで、ワールドカップの時にはスマホで試合を見ながら講義を受けていた人も多かったとのことです。しかし、何のイベントもない時には、皆さん基本的に真面目に授業を受けているようです。
授業中、パソコンを開いている人もいるようですが、大半は先生が喋っていて分からないことを調べるために開いているようです。調べ方は、Googleで検索するのではなく、ChatGPTで調べている人が多いようです。世の中、変わりましたね。
ChatGPTでレポートを作るような学生もいるようですが、ChatGPTの英語がきれいなので、使ったのがばれてしまうそうです。
ヴロツワフ大学を始めとした欧米の大学では、レポートだけでなく、クラスでの討論や期末の筆記試験、ヴロツワフ大学の経営学科では2年次になれば口述試験も含めて評価されますし、ChatGPTを使ったことがバレると単位が貰えないようなので、ChatGPTに宿題を手伝ってもらって卒業するのは危険ですが、ChatGPTは学生のツールになりつつあるようです。