2年生の授業が一番大変なのだそうです。
「留学1年目のまとめ(3)」でも書きましたが、同じ寮に住んでいた日本人留学生や同じ学部の日本人留学生の方々は、夏休み明けにヴロツワフ大学には戻らなかったそうです。感覚的には夏休み後に大学に戻らなかった人は3割程度らしく、1年生の前期に在籍していた人からすると半分以上、大学を中退しているようです。それに比べて日本は大学の退学率が約2%なので 大違いです。
日本の大学は政府から退学率が高くならないように指導が入る、という話を聞いたことがあります。この話が事実かどうかは知りませんが、もし、これが事実だとすると、学生のフォローで退学率を抑えることには限界がありますので、退学者を出さないように授業のレベルも落とさざるをえいないことも、日本の大学では十分にありえるのでしょうね。
日本の大学からヨーロッパに短期留学をした息子の友人によると、日本の大学より遥かに厳しいのがヨーロッパの大学です。ポーランドの大学を含めたヨーロッパの大学は容赦ないです。
息子は1年目の前期は授業についてゆくだけで精一杯の状態でしたが、1年生の後半にはなんとか慣れることができて、少し余裕ができていました。しかし、2年生になると、授業の難易度が格段に上がりました。1番大変な大学2年目の前期授業は以下の通りです。
【必須科目】
科目名 | 科目名(参考訳) | 講義 | クラス |
---|---|---|---|
Principles of Accounting | 会計原理 | 2時間 x 8回 | 2時間 x 7回 |
Introduction to the EU Law | EU法入門 | 2時間 x 8回 | 2時間 x 7回 |
Introduction to Criminal Law | 刑法入門 | 2時間 x 8回 | 2時間 x 7回 |
Decision Making in Business and Administration | 経営と管理における意思決定 | 2時間 x 8回 | 2時間 x 7回 |
Sociology of Organisations | 組織社会学 | 2時間 x 10回 | ‐ |
【選択科目】(2科目を選択)
科目名 | 科目名(参考訳) | 講義 | クラス |
---|---|---|---|
Fundamentals of Competition Law | 競争法の基礎 | 2時間 x 6回 | 2時間 x 4回 |
Introductory Statistics for Business | ビジネスのための統計学入門 | 2時間 x 6回 | 2時間 x 4回 |
e-Business | e‐ビジネス | 2時間 x 6回 | 2時間 x 4回 |
Fundamentals of Labour Law and Social Security | 労働法と社会保障の基礎 | 2時間 x 6回 | 2時間 x 4回 |
講義では出欠がとられないのだそうですが、プレゼンやディスカッションの授業があるクラスでは出欠がとられ、2回欠席するとレクチャーの試験を受けられないので、単位が取れないのだそうです。殆どすべての科目にクラスはあるので、かなり厳しいです。しかも、1年生の時にはリモートでの講義が許されていた授業も多かったのですが、2年生になると大学の教室に行かないと受けられない授業が格段に多いそうです。
これ以外にも体育系の授業がありますが、息子は乗馬を選択しました。乗馬については次回のブログでご紹介します。
情報ソースのリンク先 一覧
・ 日本の大学の退学率: ハタラクティブ
・ ヴロツワフ大学の経済学科 2年目前期の科目: ヴロツワフ大学ホームページ