ヨーロッパの学生さんの知的レベルは高いように思います。
息子は留学してから、各段に社会情勢に明るくなりました。ポーランドの情勢だけでなく、ヨーロッパの情勢、日本の情勢についても明るくなり、興味深い考察も言うようになりました。先日、息子に「大学の授業で習っているから そんなに詳しくなったの?」と聞いたら、「違うよ、大学の友だちと話して色々と教わったんだ。」と言っていました。
ヨーロッパでは理系と文系の区別が日本ほど厳密ではありませんが、ヴロツワフ工科大学の友人たちに社会全般の話をしてもレベルの高い答えが返ってくるようです。
ヨーロッパの大学は勉強したい人が行くところのようですので、ヨーロッパの学生は知的レベルの高い方が多いのかもしれません。息子の友人も、特に大学院生は知的レベルが高い方が多いようです。
大学の授業内容を聞いても、ポーランドの大学は知識を詰め込むというタイプの授業ではなく、思考力を鍛える要素が多いです。前のブログでも書かせて頂きましたが、厳しい環境でドロップアウトする方も多く、その環境で残って鍛えられた方の知的レベルが高いのでしょう。
大学の友人たちと話をする中で、色々な情報や多様なものの見方に触れることで、息子の思考に広さと深さが加わったのを感じます。
息子の英語の先生は元アメリカの大学の先生でしたが、「ヨーロッパでは全般的に学生の知的レベルは高いが、アメリカでは上位大学だけが知的レベルが高くて、平均的には知的レベルはヨーロッパよりも高くはない。」と仰っていたそうです。もしかしたら、高校までの教育システムがヨーロッパは良いのかも知れません。
息子は日本の教育では物足りなさを感じてポーランドの大学に進学しましたが、本当に良い選択をしたと思いますし、少なくとも息子には合っていたと思います。