海外の大学は授業についてゆけるだけで凄いことだと思います。
他の欧米の大学でも同じなのだと思いますが、ポーランドの大学の授業はレクチャーとクラスの2つに分かれます。
レクチャーは講義、クラスはディスカッションやプレゼンの授業のことで、息子の学部では殆どの科目で、1週間にレクチャーとクラスがそれぞれ一コマずつあります。レクチャーもクラスもオンラインでの受講は可能なのですが、クラスは物理的に校舎に行って参加することが推奨されているそうです。
息子は試験前にはオンラインで授業に参加したことはなかったのですが、試験の追試中は たまにオンラインで受講したようです。ある科目で後期の授業が始まっているのに、追試を受けなければいけなかったからなのですが、試験勉強で教室までの移動時間が惜しかったのが理由でした。
ポーランド全体では、大学に入学し人のうち55.2%しか卒業できていないそうです。残念なことに、ヴロツワフ大学では40%程度の学生しか卒業できていないようですが、あきらめる方の大半は1年生の前期のようです。
息子のクラスでは、初回から半分程度の方が参加しておらず、1度も顔を見たことがない学生がいるとのことです。3回連続で無連絡欠席をすると単位を貰うのが危うくなるらしいのですが、1度もクラスに顔を出さずに諦められた方が半分いるということかもしれません。
日本の大学でも同じだと思いますが、単位の取りやすい科目とそうでない科目があって、ある科目は受講者の6割しかパスできない科目があったそうです。 日本と異なるのは試験1回で決まるのではなく、追試が何回かあり、それにパスすれば単位がもらえるシステムです。
ある授業が非常に厳しく、何回か追試を受けても最後にギリギリで落としてしまったらしいのですが、それでも教授のところに行き、知識があることをアピールすると、「こんなことは普段はしないんだけど、君はいつもクラスで有意義な発言をしてくれているから」といって、1ポイントアップしてもらい、ギリギリ単位を貰えたそうです。
試験期間中には試験の日だけ来る学生もいたらしいのですが、そういう学生は「試験は受けられません。」と言われるそうです。
ポーランドに限らないと思いますが、欧米の大学で単位を貰うには、普段きちんと授業に出席し、クラスで発言することや評価者とコミュニケーションすることが大事なんだ、と実感しました。2年次からは口述試験もある科目も出てくるようですので、なおさらです。
情報ソースのリンク先 一覧
・卒業者数: ポーランド統計局 (Statistics Poland)