ポーランドの大学では、女性比率が5割を超えています。
ポーランド政府の統計局(Statistics Poland)の資料によると、2021‐22年のポーランドの学生の数は122万人、うち58.4%が女性です。2016年度のデータですが、日本の大学は女性比率が44.5%なので、女性比率は非常に高いです。
ポーランドでは67.5%の学生がが国公立大学在籍者ですが、日本はわずか5.6%です。前にも書きましたが、ポーランド国籍の方は国公立大学の学費は無料なので、ポーランドのご家庭では大学進学費用に悩むことはあまりないのでしょうね、きっと。
留学生は学生全体の7.3%で、留学生の内訳は70.3%がヨーロッパ各国からですが、ウクライナからの留学生が全体の40.3%を占めるので、その他のヨーロッパからの留学生は30%にすぎません。
息子によると、ヴロツワフ大学ではアジア人は殆ど見かけないそうですし、まして日本人など数えるほどしかいないようです。また、ウクライナ語とポーランド語は近いので、ウクライナからの留学生はポーランド語の授業を受ける方も多いようです。
Studyportalsの「Best English-Taught Universities in Poland in 2023」という記事に掲載された大学と、その大学のポーランド国外からの留学生比率上位5校は以下の通りです。
ワルシャワ大学 | 10.1% |
ヴロツワフ大学 | 7.5% |
ワルシャワ工科大学 | 7.2% |
ヤギェロン大学 | 5.7% |
グダニスク工科大学 | 5.3% |
ソース: StudyLink、Gyanberry、Study in Poland
東京大学の留学生比率は14.6%、京都大学で13.0%です。他の国内有名大学も留学生比率はポーランドより高いようですが、日本の大学は英語だけで卒業できるコースは非常に少ない状態です。個人の見解になりますが、英語だけで卒業できる学科を充実させることで留学生を招致するポーランドのやり方は 素晴らしいと思います。
情報ソースのリンク先 一覧
・ポーランド統計局資料: ポーランド統計局
・日本の女子学生比率: 男女共同参画白書(概要版) 平成29年版
・Best English-Taught Universities in Poland in 2023: Studyportals
・留学生比率:
StudyLink (ワルシャワ大学、ヴロツワフ大学、ワルシャワ工科大学)
Gyanberry (ヤギェロン大学)
Study in Poland (グダニスク工科大学)
注: ポーランド統計局の学生数は、Higher education institutions (HEI)の学生と記載があるが、HEI = 大学として記載。HEIはの和訳は高等教育機関で、和訳の意味上は専門学校が含まれるが、HEIの中身を見る限り日本的な意味の大学として扱った方が適切と思われるため、HEIは大学として記述。HEIの説明はNAWAのページを参照。