一般的に4月入学である日本の大学に比べて、海外の大学入学は10月が一般的です。留学時、最初の1ヶ月は授業が比較的優しめに行われる分、日常生活の面では、現地での生活基盤を整えるためにやらなければならない事で溢れています。今回は、僕の経験から留学生活を始める時に苦労したことをランキング形式で発表していきます。
第一位:家探しと部屋の契約トラブル
一般的に生活を最低限成り立たせるための三要素を衣食住と言いますが、留学においてこの『住』は圧倒的に厄介な存在で、おそらく、生活の中で最も多く問題を生みだす根本原因の一つでしょう。中でも家賃契約などの話においては、留学生はもちろんのこと、ポーランド人であっても多くの人がトラブルを抱え、弁護士を巻き込んでの事態にまで発展することも珍しくありません。
なぜトラブルが起きやすいのか?
- 大家さんの多くが非英語話者、かつ契約書がポーランド語
- 光熱費の扱いが曖昧
- 保証金(デポジット)の返金トラブルが起きやすい
まず、ポーランド人であっても若い人は比較的英語が話せる傾向にありますが、大家さんとのコミュニケーションの中で言語の壁に直面することは往々にしてあります。Deposit(波:Depozyt)やUtilities(波:media/ opłaty eksploatacyjne)などの重要単語は覚えておいた方がよさそうです。
また、光熱費の扱いは場所によって様々で含まれているかどうかは事前にチェックしておいてください。含まれていない場合は冬場など暖房代が嵩む場合がございます(数万円程度)。
保証金は基本的に1ヶ月、場合によっては半年分取られるところもあるそうですが、何事もなければ全額返ってくるものです。何事もなければ・・・。心持ちとしては最初から返ってこないと割り切っていた方が楽かもしれません。
総じて、家探しで最も多いトラブルは契約関連です。ポーランドにおける家賃契約は1年毎で、毎年、または月毎に家賃が上がる可能性があります。物件に家具がついている場合もあれば、自分で用意しなければならない場合もあり、家具付きの場合は破損に弁償代などこれまた費用が嵩むことがあります。家賃契約時、ポーランド語であっても、Google翻訳を駆使しながらでも、契約書はしっかりと読みこみ、時には友人に相談することもお勧めします。
主な解決策:
1. 大学の学生寮に住む
2. Facebookのマーケットプレイスで良い条件を探す
第二位:銀行口座の開設と送金
銀行口座の開設も契約書がポーランド語しかない場合があります。また口座の開設には、住民登録時にもらえるPESELという社会保証番号が必要になります。また、どの銀行を開設するべきかという問題もあります。
主な選択肢としては mBank/ Santander/ Pekaoです。
これらの内、どれを選ぶかはその時のインセンティブを見てから選ぶのがベストですが(mBankの場合は一定のお店で最大20%の割引を受けられるなどのキャンペーンをやっている場合がある)、あまり気にならない場合は、行きやすそうな銀行を選ぶと良いかと思います。
僕の場合は、いつでも英語のサポートを受けられるという利点から留学生からの人気の高いSantanderを選びました。

第三位:住民登録
留学生活の最初の関門である住民登録ですが、一般的にポーランドのお役所仕事は留学生にとってうまく行くことよりも行かないことの方が多いです。言語の壁、現地到着後4日以内に手続きを終えなければならないという制限をかけられる場合があります。
特に役所で英語を話せる方は少なく、いつも大人数が待っているので、辛抱強く待たなければならない場合があります。
ただ、これに関してはなんだかんだで上手く行くのが世の常、ポーランドのいい加減さの良いところでもあるので、慌てず、気長に本でも読みながら待ち時間を過ごされると良いかと思います。
まとめ
不安も戸惑いも、2ヶ月目には笑い話になります。
大切なのは「完璧を求めず、慣れるまで観察すること」
周りの人達と交流しながら時には頼ることも忘れずに!