留学中に強制送還!?欧州正規留学に潜む罠

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正規留学も年を重ねるに連れて得意な気分になっていくものですが、気を抜くと最悪の場合、強制送還なんてこともあるかも知れません。先日、強制送還されることとなったクラスメイトを見送ってきたので、その事を交えて解説していこうと思います。

一時帰国せずにビザを更新する方法

毎年の夏休みに日本に一時帰国し、ビザを更新するのであれば問題ないですが、もしも留学先に滞在し続けて現地でビザの更新を行いたい場合、ポーランドの場合には滞在許可証を申請すれば、一時帰国せずとも、合法的に滞在期間を伸ばすことができます。この滞在許可証はポーランド語でKarta Pobytu(カルタ・ポべトゥ)と呼ばれています。

毎年「わざわざ自国に帰りたくない」という留学生の間では大変有名(悪い意味でも)で、本来であれば、申請から三ヶ月で取得できるといわれているものですが、正直のところ期間内に取得できたというケースを耳にするのは稀で、多くの場合は6ヶ月、最悪の場合は一年以上、待たなければならないケースもあるというなかなかに曲者な制度です。

しかし、一度申請を行なってしまえば、例えその判断待ちの期間中にビザの期限が切れたとしても滞在が許可されるという利点もあります。ですので、数年単位で滞在することになる正規留学生の場合には多少、時間がかかったとしても「まぁいいか」で済むことも珍しくありません。

留学中の落とし穴

さて、話を僕のクラスメイトに戻すと、この度強制送還措置となった僕のクラスメイトも一時滞在許可証制度を利用していた留学生の一人でした。

その子の場合は、話を聞く限りでは度重なる不運の末にこのような措置となったそうですが、この制度を利用する誰にでも起こりうる問題です。

韓国出身のその子のビザの期限は2024年の12月、その年の夏休み前にはすでに滞在許可証を申請していたようです。

しかし、ある日事務所から連絡があり「二つほど書類が足らない」のだそう。

曰く「すべての書類をサインしたはずなのに何故だ」というので最初は何かの間違いかと無視していたのだそうです。すべてのやりとりがポーランド語で行われるのもあり、中々ハードルが高いのは間違いないことですが、数週間経って確認メールを送ったところ、「書類の不備はない」との返信があり安堵。

しかし、これが実は手違いで、本当は必要だったそうです。
それが発覚したのはビザの期限が切れてからでした。

そして不備の書類を再度送ってもらうように要請したそうですが1ページあたり、2PLN(70円くらい)、合計50ページ程の書類が送られてくることになり、100PLN かけて書類を提出したようです。

その後、11月に判断が下り、許可書が送られてくる運びとなったそうですが、彼の住む学生寮の受付人が受け取ってくれなかった、加えてそれを知らせてもくれなかった。

これが二度にわたって繰り返され、強制送還の措置が取られる旨の通知をメールで受け取ったそうです。

一度判断が下されたら、いかなる訴えも無効なようで、30日以内に出国しなければなりません。

こう言った法的な問題は厳しく、場合によっては10年、あるいは15年などの期間EUに入国禁止ということにもなりうるそうです。

幸いなことに、彼の場合はそういったことはなく、本国でビザを取得し、3月中にはポーランドに戻って来れるそうです。(現在、2025年1月。)

聞く所によれば、ドイツやフランスなど他のEU諸国でも似たようなケースはあるようなので、欧州正規留学の落とし穴には常に細心の注意が必要なようです。

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