オーロラを見に行こう。

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 こんにちは、冬のアイスランドを思い浮かべて一番ワクワクすることといえばオーロラ観測ではないでしょうか。もちろんアイスランドといえど、簡単に見ることができるわけではありません、オーロラというのは厳しい気象条件が整わないとお目にかかれないのが普通です。なのでもし観測できたら運がいい、一生忘れられない思い出になること間違いなしです。

今回はそんなオーロラの魅力を深掘りしていこうと思います。

オーロラとは?/なぜ見れる?

 そもそも、オーロラが地球上でこれほどにも稀な現象であるのはなぜでしょうか?これは少しだけ科学の扉を開いてみるとわかりやすいかも知れません。

まずオーロラが発生する仕組みをざっくりと解説しますと、地球には宇宙から飛来する太陽風などのプラズマから地球を守る、磁力のバリアが存在します。このバリアは目には見えませんが、北極点と南極点を結んでぐるっと地球を覆っています。

wikipedia より引用

太陽風が地球にやってくると、この磁気バリアにキャッチされ、『プラズマシート(Plasma Sheet』と呼ばれる部分に溜まっていきます。そしてプラズマシートに溜まったプラズマは時々、地球の磁力線を伝って降り注ぎます。この時、プラズマと衝突した大気中の原子はエネルギーを得て発光します。光の色は衝突する原子によって異なるのです。例えば、

酸素原子:エネルギーが強いと緑🟢、弱いと赤🟥
窒素原子:紫🟣

オーロラの色は通常、上から赤🟥、緑🟢、紫🟣であることを思い出してみてください。
これは高高度であればあるほど、酸素原子が多く、低くなるにつれて窒素原子が増えていくことが原因です。つまり、高高度でもエネルギーが弱いプラズマは一番上で酸素と反応して赤い光を出し、エネルギーが強いと緑色になり、それよも強く、低高度まで到達すると紫色になるのです。

また、オーロラが北極圏付近、あるいは南極圏付近でしか見れないのも、プラズマシートからプラズマが磁力線にそって落ちてくるのが理由なのです。

日本でも昔は見れた?

 以前、国立極地研究所で行われる南極探検隊の壮行会に参加したことがあります。この時、二人のオーロラの研究者と出会いました。あまねく科学者の中でも、かなりのロマンチストであることには疑いありません。この時の僕は、将来自分がオーロラを見にいくことになるとは想像すらしていませんでした。

一人はたまたま隣に隣接している国文学研究所と共同研究を行っていました。全く分野の違う二つの研究所ですが面白いことに、研究の結果、日本書紀から織田信長、江戸時代に至るまで、様々な記録から日本でもオーロラが観測できたことが分かり、その後も研究が進んでいるようです。

日本書紀に書かれたオーロラ。引用: https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20200316.html

アイスランド/オーロラツアー

 アイスランドでオーロラをみたいなら、オーロラツアーに参加するのが一番です。なぜならレイキャビクといえど、街の明かりが強いとオーロラがよく見れないことがあるからです。そのためツアーに参加し、バスで郊外を回り、オーロラを観測するのが一番なのです。このツアーの良いところのもう一つに、ほぼ毎晩開催されているだけでなく、もしもオーロラが十分に観測できなかった場合、滞在期間中なら何度でも挑戦できることです。実際に僕は初日の夜が曇っていて見れなかったため二日目も参加しました。

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さぁ、オーロラを見に行こう

 二日目の夜、オーロラツアーの集合場所でバスを待っていると、晴れた空に煙のようなものが現れました。周りが騒ぎ始め、それがオーロラだと気づいたのは5秒ほど経ってからでした。

まさか、二日目は街中なのにも関わらず拝むことができるとは・・・。僕は友人と顔を見合わせて「これで良くね?」と話したわけですが、更なるチャンスとツアーの途中で振る舞われる美味しいホットチョコレートを求めてバスに乗り込みました。

生で見るオーロラがどれほど美しかったかに言及するつもりはありません。そんな不粋なことをするよりも、唯々この経験が価値ある物であるお勧めしておきたいです。