こんにちは、息子です。今年のクリスマス休みはアウシュビッツに行ってきました。
いくらポーランド在住といえど、アウシュビッツはそうそう簡単に行くような場所ではありません。以前クラスメイトの留学生の一人から「一緒に行かないか」と誘われたことがありますが、計画していく中、調べていくうちにその子は行くことが怖くなってしまって「やっぱりやめよう」と頓挫してしまったのです。かく言う僕にとっても、積極的に行きたい場所でないのは事実です。人生でアウシュビッツに行くのは今回で二度目、実に5年ぶりに、日本から遊びに来る友人の希望で行くことになりました。
唯一の日本人ガイド中谷剛さん
中谷剛(なかたにつよし)さんはアウシュビッツ唯一の日本人公認ガイドです。この方は日本でも本を書いていらっしゃるほど有名で、恐らく、日本語でのガイドツアーを考えている方であれば一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
中谷さんのガイドに参加する方法
中谷さんのガイドツアーに参加する唯一の方法は直接メールにて依頼することです。
中谷さんのメールアドレスは tnakatani1966@icloud.com です。
例として、
ツアーの料金は150PLN、または35€です。肌感覚としてはどちらで払っても殆ど同じくらいかと思います。支払いはPaypal、または現地にて現金での支払い。僕の場合は、Blikというポーランドの送金システムでの支払いでした。Blikを使う場合は送金側と受取人の両方がポーランドの銀行口座を持っていないといけないのであまり便利な手段ではないかと思いますが、結構柔軟に対応していただける気がしました。
日本人ガイドに依頼する理由
中谷さんの話を聞く前は、お恥ずかしながら「俺は英語でも大丈夫だ」くらいの気分でいました。
しかし、実際にツアーに参加してみれば目から鱗です。考えてみれば当たり前ですが、ヨーロッパの人々にはヨーロッパ人なりのアウシュビッツを見る視点があり、日本人の我々にとってはそれに合った視点があります。
お互いに口を開けば一目瞭然ですが、歴史認識が違うこともしばしば。それはどちらが間違っているやどちらが正しいという話よりも着眼点が異なることにあります。もし違う言語で日本人でない人の解説を聞くのであれば、十中八九それはヨーロッパ人によるものになるでしょう。しかし、同じ日本人で、同じ教育体系の中で育ち、それでも逸早くアウシュビッツの重要性に魅せられ、ツアーガイドとなった中谷さんの話だからこそ理解できるものがあるのです。
この歴史に対する理解の壁は言語にとどまるものではない、だからこそ強く中谷さんのツアーをお勧めしたいです。