卒業論文

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卒業論文は面倒見の良い先生で選ぶのも良いのかもしれません。

今年の夏、息子は大学の授業が始まるギリギリまで日本にいました。昨年の夏は8月の末にポーランドに戻ったのですが、大学の友人たちはギリギリにならないと大学に戻ってこなくて暇な時期が長かったので、今年はギリギリまで日本にいることを選択しました。しかし、今年はそれが裏目に出ました。

オンラインで履修届はできるので日本で履修届は済ませましたが、9月になって授業のスケジュールが公開されると、ヴロツワフに到着する その日から授業が組まれていました。1回ぐらい欠席しても単位を落とすわけではありませんが、その日は重要な授業があり、息子はヴロツワフ空港からヴロツワフ市内の自宅に戻ってすぐに着替えて直ぐに大学に向かい、その日は夕方までずっと授業を受けていました。

その日は卒業論文に関する説明会がありました。ポーランドの大学でも卒業論文はあり、5万単語に相当するボリュームのレポートを作成しなければなりません。はじめはファイナンス系を選ぼうとしていましたが、ファイナンス系を始めとした難易度が比較的低そうな分野はすぐに一杯になり、出遅れてしまいました。息子は気を取り直して考え直し、EU法を選択しました。

ヴロツワフ大学 経営学科の法学の授業」でもご紹介しましたが、ヴロツワフ大学の経済学部では法学系の授業が一番大変で、EU法は昨年必死に勉強した科目の1つです。EU法は75%の学生が単位を落とす科目で、卒業だけを目標にするのであれば、選択しない方が良いテーマの1つです。

しかし、EU法を知っている人は日本には少ないから日本に帰国してから役に立つのではないか、と考えを変えて息子はEU法を卒業論文のテーマとして選択しました。確かに、EU法を教えている日本の大学はあまりなさそうで、ファイナンスなど日本でも学べるものは後で学べばよい、というのは考え方の1つだと思います。何より、昨年苦労して勉強したので記憶にも残っているようですし、試験の時に必死に作成したまとめノートも残っているので、逆に良いのかもしれません。

EU法の卒論指導教員は、昨年のEU法を教えて下さった先生でした。EU法の追試の後、息子は単位を取るために先生に お願いしに行ったのですが、先生はそのことを覚えて下さったようです。「そんな厳しい先生の元で卒論を書いても大丈夫なの?」と聞いたら、息子は「こういう先生の方が面倒見がいいので、こういう先生の元で卒業論文を書いた方が良いんだよ。」と言っていました。

50,000単語のレポートは、A4で作成すると概ね100頁程度です。作成するにも相当の時間と労力が必要ですが、複数の学生が書いた100頁の論文を読んで添削しなければならない先生も かなりの根気がいります。ポーランド人の友人たちにからアドバイスを貰ったのだと思いますが、面倒見の良い先生がいるテーマを選ぶ理由も分かります。

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