息子が三食自炊するようになるとは思いませんでした。
息子は実家にいる時には、ときどき自分が食べたいものを作る程度でしたが、留学してからは自炊をするようになり、基本的に朝・昼・晩の三食、毎日自炊しているそうです。
アメリアの大学の寮であれば食堂があるので自炊することは稀かも知れませんが、ポーランドの大学では、少なくともブロツワフ大学の寮に食堂はありませんので、安く済まそうとすると自炊するか、買ってきたものを食べるしかありません。
留学当初はあまり自炊することはなかったようですが、留学して1ヶ月ぐらいたつと、野菜を食べないと頭の働きが悪くなることに気づき、自炊を始めたようです。
加えて、ポーランドのインフレ率は激しいので、いくら日本より物価が安いとは言え、外食ばかりではすぐにお金が無くなってしまします。息子がポーランドに留学し始めた9月末に比べると、半年で物価も上がったようで、2022年10月頃には食費が1日に20~30ズウォティ(約 700~1,000円)だったものが、同じようなものしか買っていないのに、2023年5月には1日の食費が30~40ズウォティ(約1,000円~1,400円)に跳ね上がったそうです。
欧米では食料品そのものの価格はそれほど高くなくても、外食費は食料品の価格に比べて非常に高くつくのが一般的です。物価が安いポーランドでも外食費は日本とあまり変わらないか、高めです。
息子が自炊するメニューはサラダやサンドイッチ、パスタなどで、現地では日本の餃子も売っているので餃子なども作っているそうです。
息子からすると、ポーランドでは安く楽しめるものが沢山あるので、自炊して浮いた分のお金は 娯楽に使っているようです。例えば、冬の間は開催されていなかったオペラは、学生であれば日本で映画を1本見る金額以下(50ズウォティ、約1,600 円)で見られますので、そういったものにお金を使っています。良いお金の使い方だと思います。
とはいえ、親としては栄養がきちんと摂れているかは心配になります。留学前に簡単にできそうなレシピを教えておく、というのは必要かもしれません。