
ポーランド料理のベースは乳製品です。
以前にポーランドの蜂蜜を ご紹介した際、ポーランドはかつて「乳と蜜の流れる土地」と言われていたことがあったと書きましたが、今回は乳製品について ご紹介します。
牛乳を含む乳製品はポーランド料理には欠かせないもので、「サワーミルクやサワークリーム、フレッシュチーズ無くしてポーランド料理はありえない」とまで言われているそうです。
サワーミルク
サワーミルクとは乳酸菌飲料の一種ですが、ヨーグルトとは異なる乳酸菌を使って発酵したもので、ヨーグルトより少し酸味があります。ポーランドでは、サワーミルクは茹でたジャガイモや生野菜に付けて食べたり、冷たいスープにかけたりして食べるほかに、そのまま飲んだり、フルーツと混ぜて簡単なデザートにするなど様々な方法で使用されています。昔は各家庭で作られていたそうですが、今では あまり作られていないそうです。
サワークリーム
サワークリームは ご存じの方も多いと思いますが、生クリームを発酵させて作った酸味のあるクリームです。サワークリームはピエロギ(餃子に似たポーランド料理)やスープに添えられたり、スープのベースになったりします。
クワルク(白チーズ)
サワーミルクから作られるチーズがクワルクで、白チーズとも呼ばれています。サワークリーム同様、昔は各家庭で作られていたそうで、ポーランド料理に欠かせない食材の1つです。パンと一緒に食べるほか、ピエロギやデザートの材料として使われます。
オスツィペック
ここまで ご紹介した以外にも、発酵乳酸菌飲料のバターミルクやケフィア、沢山の種類のチーズやバターが作られています。チーズの中では特にオスツィペック(Oscypek)は有名です。 羊乳の燻製チーズですが、「オスツィペック」で検索すると、日本語の記事で沢山でてきますので、詳細はそちらに譲ろうと思います。アマゾンや楽天市場では売っていませんので、ポーランドで試食して気に入って頂いたら お土産に良いかもしれません。
書いていて「こんなにカロリーの高いものばかり食べていて大丈夫なの?」と思いましたが、そういえば昔、ポーランドの友人と日本食を食べると、「日本食は本当に健康的だ。ポーランドの食事はチーズを沢山使っていて、年を取ると健康に良くない」とよく言っていたのを思い出しました。もちろん、ポーランドに限らず、日本食に比べればヨーロッパの料理はカロリーが高めなのですが、美味しかったポーランド料理のベースがポーランドの乳製品なので、今度ポーランドに行ったら味わってみようと思っています。
情報ソースのリンク先 一覧
・ ポーランドの乳製品について Culture.pl
・サワーミルク Krasnystaw
・クワルク Wikipedia