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ブロツワフと学生生活

ポーランドとドイツのインフラ

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他のヨーロッパの国に旅行するとポーランドの良さが分かります。

エラスムスでドイツの大学に短期留学している元クラスメイトを訪ねるため、先日、息子はベルリンを訪れました。その際の移動手段は列車でしたが、ドイツ国内では携帯電話の電波がつながらない場所が多いことに驚いたそうです。

「列車の車窓から常に家が見える国は日本くらいだ」と言われます。実際、私も外国人と東京から大阪へ新幹線で移動した際、窓から見える途切れない住宅地の景色に驚かれた経験があります。ポーランドやドイツも例外ではなく、町を離れると日本のように住宅地の景色が続くことはありません。

ヴロツワフとベルリンの間には、人家がほとんどない森が広がる場所もあります。そのような場所であってもポーランド国内では電波が弱くなることはあっても完全に途切れることは稀ですが、ドイツに入ると列車内で電波が届かない場所が多く現れるだけでなく、ベルリン市内を歩いている間も通信できない場所があるそうです。

かつてポーランドには「ポーランド・テレコム」という国営通信会社がありましたが、2005年にフランス・テレコム(現オレンジ)に買収されました。現在、ポーランドで携帯電話事業を展開する主な企業にはオレンジ、T-モバイル(ドイツ・テレコムの子会社)、Plusがあります。オレンジやT-モバイルはグローバル企業ですが、T-モバイルの本拠地であるドイツで通信状況が悪いのは不思議です。

ちょうど息子がドイツを訪れていた頃、ドレスデンで橋の崩落事故が起きました。ドイツはポーランドとは異なり走行中の振動が少ないため、道路インフラは一定水準にあると思われます。しかし、Yahooニュースによると「自治体が管理する70万km以上の一般道路の3分の1の状態が悪く、2030年に寿命を迎えると判断されている。」とあり、同記事では今回の橋の崩落も老朽化が原因と指摘しています。一方、ポーランドでは大規模な道路インフラ整備はドイツに比べると最近行われているため、同様の問題は聞かれません。

ドイツの鉄道の状況も決して良い状態にはありません。都市間を結ぶ列車は時間通りに運行されないことが多く、急なキャンセルも多発しているようです。息子も帰路で列車が突然キャンセルされ、ポーランド領内のドイツとの国境付近の駅までバスで移動する羽目になりました。

今年8月の東洋経済オンラインの記事には「ドイツ鉄道の2022年における定時運行率は過去最低の65.6%にとどまり、スイスの92.5%と比較して30%近く下回った。」という調査結果を紹介しています。同記事では、フランスやイタリアと比較しても格段に運行状況が悪いのがドイツであり、その原因は老朽化と地理的要因があると指摘しています。私は、これに加え、社会構造の変化による運行オペレーションの質の低下もあると考えています。ポーランドでも列車の遅れはありますが、ここまで深刻な状況は見られません。

派手さはないものの、住む上でストレスが少ないので、ポーランドはとても住みやすい国だと思います。息子も「ヨーロッパの他国を旅行してからポーランドに戻ると、ポーランドの良さが短期間でもよくわかる」と話しています。

情報ソースのリンク先 一覧
・ ポーランドテレコム: Wikipedia

・ポーランドの携帯事業者: Wikipedia
・ドレスデンの橋崩落・ドイツの鉄道事情: Yahoo!ニュース東洋経済ONLINE

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