ヴロツワフ大学 経営学科の法学の授業

ヴロツワフ大学 経営学科では法学系の授業が一番大変です。

以前のブログにも書きましたが、ヴロツワフ大学の経営学科は法学部の中にあります。ヴロツワフ大学の法学部は伝統があり、その分難しいのかもしれませんが、経営学科の授業で単位を落としやすい授業は法学の授業に集中しています。

1年生では「Fondamentals of Law」(法学の基礎)で法学の基礎的な概念を学びますが、この授業ではオックスフォード大学が出版しているテキスト1,200頁を読まなければなりません。授業はテキストを読んだ前提で進められます。読み飛ばした内容が運よく授業で扱われなくても、テストの出題範囲はテキスト全頁なので、単位を取るためには読まなければなりません。

息子も半年かけてテキストを読み、分からないところは自動翻訳で確認したり、当時、家庭教師を務めて下さったBob先生に お願いして分からない部分を要約して頂いて理解したりして、何とかクリアしました。法学の基礎の授業はクラスの半分の学生が単位を落としたそうですが、英語力でハンデのある日本人でもなんとかクリアできたのは、本人の努力もさることながら、Bob先生の ご支援が大きかったと思います。Bob先生は現在、ルセップの留学英語の講師を務めて下さっています。

2年生では前期の「EU Law」(EU法)と後期の「Administrative Law」(行政法)が難関でした。EU法の授業では7割の学生が再試験となったそうです。しかも、単位を落とした3年生以上の学生も試験だけ顔を出すので、試験の時には授業の時より人数が遥かに多かったそうです。2年の前期の授業で息子が鬱屈した状態が2カ月ほど続きましたが、本人曰く、冬で日照時間が短いせいではなく、EU法の授業のせいだったそうです。EU法の授業は息子も追試を受けましたが何とか首の皮1枚で試験に合格できて何とか単位を取れました。

行政法の授業は本人は慣れたせいもあってか、法学の基礎やEU法の授業のようには大変そうではありませんでしたが、シンドい授業ではあったようです。あるポーランド人の大学5年生(2回留年した学生)は行政法の単位を2回落として卒業できなかったそうですが、「今回は卒業したいので、ノートをコピーさせて欲しい」と言われて、Air Dropでノートを渡したこともあったようです。日本人のマメさを信じてノートをコピーさせて欲しい、と頼んだのでしょうけど、日本人はこんなイメージでとらえられているのでしょうね。

法学系の授業以外は ここまで大変ではないようなのですが、それにしても他のヨーロッパの学生より英語力でハンデのある状態の中でハードな授業についてゆくのは本当に大変そうです。

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