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ブロツワフと学生生活

ヨーロッパの憂鬱な冬

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ヨーロッパの夏は素晴らしいのですが、冬はその分 憂鬱です。

ポーランドに限らずヨーロッパの北側の国々では、夏は素晴らしい気候ですが、その分冬は憂鬱な日が続きます。ポーランドでは、4月末頃から春になり、穏やかな晴れの日が続き、夏も過ごしやすい日が続きます。日本の季節でいうと、初夏の過ごしやすさがずーっと夏の間中続くイメージだそうです。この季節は10月頃まで続きます。

11月~12月頃になると一転して曇りの日がずーっと続き、寒くなります。曇りの日が続くのは2-3月頃迄で、そのあとに雨の日が続く季節となり、4月の終わりに春を迎えるのがポーランドの四季です。

息子も、ポーランドの友人も「ポーランドに来るのは5-6月頃が良い」って言っています。息子を教えて下さった英語の先生も「ポーランドの冬は憂鬱だが、春から夏にかけてのポーランドは本当に素晴らしい。別の国にいるようだ。この季節があるから、僕はポーランドに住んでいる。」なんておっしゃっていたそうです。息子は夏に帰国するとポーランドの素晴らしい季節が味わえないので、「冬に帰国したい」と言っています。大学のスケジュール上、無理なのですが。

息子が留学してはじめて気が付きましたが、人の気分は本当に天候に左右されやすく、この季節には気分が落ち込む方たちがたくさんいます。 どんよりとした曇りの日が続くことで気分が落ち込んでしまい、重症化したものを SAD(Seasonal Affective Disorder、季節性感情障害)と言います。

SADを検索すると うつ病の一種として扱われますが、そんな重症でなくても家に引きこもりがちになる学生は多いようで、特にプレゼンや試験のストレスが多い大学2年生は、お互いにあまり遊びに誘う、ということはあまりしなくなるようです。

息子もクリスマス前までプレゼンなどのハードな授業が続き、ストレスが多い中、この季節が始まったことで気分がすぐれない日が続いていました。前の年のクリスマスにはイタリア旅行を計画する余裕もあったのですが、この年はそんな余力も残っていません。

そこで、家内と私がそれぞれ別々の友人に お願いして、クリスマスはルクセンブルクとクラクフで過ごすことになりました。 ルクセンブルクとクラクフで どのように過ごしたかは別のブログで ご紹介します。

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