地球の神秘を巡る旅 in アイスランド

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〜ゴールデンサークルへ〜

 アイスランドが人気の理由の一番はその豊富で雄大な自然でしょうか。夏は馬に跨って自由に散策したり、冬はオーロラを見に行ったり。中でも年を通して行えるのがゴールデンサークルと呼ばれるレイキャビク周辺に円環状に点在する3つのUNESCO世界遺産含む観光スポットを回るツアーです。このツアーは基本的に日帰りで行われるため、気軽に参加できるのも魅力の一つです。

ゴールデンサークルツアーの朝

 アイスランドの冬の朝はゆっくりです。9時ごろに起きて、ゆっくり支度をしながらツアーの集合場所へと向かいます。10時ごろでも空はまるで早朝の様ですが、この時期は日が完全に上り切ることはありません。

バスに乗り込み、バスガイドさんの漫談を聴きながら目的地へと向かいます(基本英語です)。

シンクヴェリトル公園

 最初に向かうのがシンクヴェリトル公園です。以前の記事でも紹介しましたが、ここは二つの意味で重要な場所でありました。一つは『ギャウ』と呼ばれる大陸の裂け目があること、そしてもう一つがこの場所がアイスランドの政治の中心地であったことです。大陸の裂け目に関してはこちらの記事で紹介しているため、本記事ではシンクヴェリトル公園のもう一つの顔について深掘りしていこうかと思います。

世界最初の民主議会『アルシング』

 アイスランドは世界最初の民主議会である『アルシング』が開かれた国としても有名です。
このアルシングですが歴史が大変古く、その創立は930年にまで遡ります。ヴァイキングの時代、アイスランドの各地域を代表者たちが集い、『ローグベルグ』(法の岩」)と呼ばれる場所で議論を交わし、アイスランドの立法と司法の役割を果たしていました。

19世紀に描かれた法の岩, wikipediaより引用

そして現在はこのように歩いて散策することができます。

アルシングは原則として夏場に行われました。なぜならアイスランドの冬は厳しく、この場所にたどり着くために長い道のりを旅しなければならなかったからです。しかし、アルシングはその結論が出るまで帰れないという鉄の掟がありました。

想像してみてください。もしもアルシングが冬場に行われていたら、どれほど容易く物事が決まったかを。

ゲイシールの間欠泉

 シンクヴェリトル公園を後にして向かったのは、次なる目的地『ゲイシールの間欠泉』です。
バスを降りると少し懐かしい、ほんのりと硫黄の香りが立ち込めてきます。

ここ一帯は地熱地帯とも呼ばれ、温泉街のように年中湯気が立ち込めています。

そしてこの場所の目玉はなんといっても、時に高さ60mにも及ぶ巨大な間欠泉です。

頻度などはその時の火山活動の状況にもよるのですが、一般的に5分から10分に一度と言われています。しかし、僕の行った時だと体感3分くらいだったような。。。

『昼食』極上のラム肉!?

 ゲイシール間欠泉の近くに昼食を取れる場所があるので、そこでランチをいただきます。アメリカ出身の超チルなガイドさんも含め、様々な方面から聞こえてくるのは「アイスランドのラムは絶対に試せ!」でした。

出会ったイギリス人の二人からお勧めされた時は眉を顰めましたが、そこまで言うならと半信半疑で頼んだラム料理でした。確かに想像を超えるものがあったことを認めねばなりません。

手前がラムステーキで奥がラムスープでしたが、柔らかさ、フレッシュさソースのどれをとっても素晴らしい。これはアイスランドでしか味わうことのできないものだと確信しています。アイスランドの壮大な冒険にふさわしい、羽休めの時間でした。

グトルフォスの滝

 最後の目的地に着いた時、初めてアイスランドの冬の厳しさを思い知らされました。今までは地熱と山々が北風を遮ってくれていたおかげで気温が0℃から4℃くらいで推移していましたが、この場所に着いた途端に、-5℃まで落ちたのです。だからといってこの景色を無駄にするわけにはいきません。悴む手でシャッターを切り続けました。

グトルフォスというのは現地の言葉で『黄金の滝』という意味だそうで、大変力強い滝です。

ケリズ

最後の目的地は『ケリズ』という火山湖でした。多くの経験をして、もうこの時点ですでに結構お腹いっぱいでしたが、この湖、ご覧の通り冬は凍ってしまいますが、夏は透明でエメラルドグリーンの美しい湖だそうです。

余談ですが、観光客の多くは凍った湖を見るとその上を歩きたくなる衝動に取り憑かれるみたいです。しかしこれは危ない発想で、何度もガイドさんに注意されていました。過去には死亡事故もあったのだとか。やはり相手にするのは大自然、節度を持って楽しむことは必要不可欠ですね。

おまけ:道中

この山々のおかげでレイキャビク周辺は北極の厳しい吹雪に晒されずにいます。

アイスランド最大の湖

終わりに

 アイスランドでの経験は一人の世界をひっくり返すような可能性を秘めているかと思います。ヨーロッパでの観光といえば、その土地に生きた人々の遺産、文化や文明の歴史に触れることが多くの場合であると思いますが、中にはアイスランドのような自然の遺産もあることを忘れてはなりません。こうした経験は世界を広く捉える上で役立つ経験ではなかったでしょうか。