
ポーランド料理には日本人になじみのある料理に似たものもあります。
前回のブログでポーランドの料理はあまり健康的ではない、と友人が言っていたことを ご紹介しましたが、たしかにポーランド以外の国の人たちからは、伝統的なポーランド料理はボリュームがあるイメージが強いようです。しかし、ポーランド料理を実際に食べてみて、ポーランド料理が他の欧米諸国の料理に比べて際立って脂肪分が多いとは思いませんでした。友人がそのようなコメントをしたのは、あくまで日本食と比較したからだと思います。
ポーランド料理は肉や野菜、小麦やジャガイモを中心とした料理です。伝統的なポーランド料理は日本人の味覚にも合う美味しいものが多いと思いますが、今回はそんなポーランドの伝統料理の一部をご紹介します。
1.ピエロギ(Pierogi)
最も有名なポーランド料理の1つで、餃子に似た料理です。厚手の餃子の皮に似たもので肉や野菜を包んで茹でたり、焼いたりする料理です。具材として良く使われるものは挽き肉、マッシュポテト、チーズ、キノコなどだけでなく、デザート用としてサクランボ、イチゴ、ブルーベリー、モモやリンゴも使われるようです。原型になった料理は他国からもたらされたもののようですが、ピエロギ自体はポーランド起源の料理のようです。
2.ジュレック(Zurek)
出張で初めてポーランドに行ったとき、ポーランドの友人・知人から「ピエロギは似たものを日本でも食べられるけど、ジュレックは日本にはないから食べろ」と言われて食べた記憶があります。時差ぼけで頭が朦朧とした中で食べましたが、酸味があって美味しかったことは覚えています。「ポーランドの味噌汁」ともいわれる、ライ麦を発酵させた酸味のある「ザクワス」に肉や野菜やハーブを入れたスープです。私はパンをくりぬいて器にした中にジュレックを入れたものを頂きましたが、KOSMOSTさんの記事によると、パンをくりぬいた器は旅行者向けのもののようです。元々はイースターに頂く料理でした。
3.ゴウォンプキ(Golabki)
ポーランドのロールキャベツです。茹でたキャベツの葉で豚肉や牛肉のひき肉、玉ねぎのみじん切り、米か大麦を入れて包んでキャセロールで無水調理したものをトマトベースのソースなどで頂く料理です。ゴウォンプキのレシピを紹介したもののの中には茹でているものもありますが、茹でても良いのかもしれません。日本のロールキャベツには米や大麦は入れないので、そこが大きな違いのようです。
ここに紹介した料理はジュレック以外は日本にも似たものがあり、なんとなく味が想像できるものですが、次回、もう少し他のポーランド料理についてもご紹介します。
情報ソースのリンク先 一覧
・ポーランド料理 CULTRE.PL、WikiPedia
・ピエロギ Barcelo Experiences Wikipedia Britannica
・ジュレック KOSMOST
・ゴウォンプキ Wikipedia