留学に必要なアウトプットする英語力

一般に、欧米の大学には日本の大学のような入学のための筆記試験はない、もしくは面接や論文に比重が置かれるため、欧米方が日本の高校生のように受験勉強をすることは特殊なケースを除けばありません。しかしながら、大学の授業についてゆくのは大変なので、大学に入ってからは懸命に勉強します。

欧米の大学は入るより出るのが大変

ポーランドに限らず、欧米の大学は入学より卒業の方が遥かに大変です。ポーランドの大学でいえば、IELTSベースで5.5~6.0程度あれば入学できます。IELTSの5.5は概ね英検準1級程度です。(英検準1級でCEFR B2相当のもの)

しかしながら、留学後に大学の授業についてゆくためには、それ以上の英語力が求められます。人によっては、IELTSベースで7.0程度の英語力(概ね英検1級程度)が必要だという人もいるくらいです。実際、体感的には そのレベルの英語力が必要だと思われます。

あるポーランド大学の学科の講義では1つの科目につき、テキストを20ページ近く読む宿題が毎回あります。授業は講義だけでなく、ディスカッションやプレゼンの授業があります。ディスカッションの授業での有益な発言をすることは加点要素になり、ディスカッションやプレゼンである程度の評点を取れなければ、最終試験に進むこともできない場合もあります。

重要なのは「アウトプットするための英語力」

欧米の大学でも日本の大学同様に期末試験はありますが、授業の課題として出されるレポート、ディスカッションでの有益な発言などに比重が置かれることが一般的です。レポートが1番大きな加点要素で、その次に大きな加点要素がディスカッションでの有益な発言です。

レポートは文章力が要求されるため、高校レベルの英語力では太刀打ちできません。また、ディスカッションに参加するのには、日常会話レベルでは太刀打ちできません。

IELTSの勉強をすることで、ある程度日本の英語教育と留学先の授業についてゆくために必要な英語力の差は埋めることができるかもしれません。しかしながら、入学要件は低めに設定されていますので、入学要件を満たすためだけのIELTSの勉強では留学後に英語力不足に陥ります。

事実、あるポーランドの大学の英語コースでは半数近くの学生が1年以内にドロップアウトしています。無事、1年目を終えられた場合でも、2年目が開始する段階で学校に戻ってこない方もいらっしゃいます。

学科によっては それほど英語力を求められない場合もあるかもしれません。しかし、英語で会話する力が不足すると、日本人以外の方の友だちも作りづらくなり、結果として日本人同士で固まりやすくなります。

仮に英語力をそれほど求められない学科に入学し、英語力がそれほど無くても授業についてゆける状態でも、自分の世界を狭める結果となり、留学の良さが半減してしまいます。

留学のための英語トレーニングサービス

入学要件を満たすIELTSのスコアを取ることは、重要ではあってもゴールではありません。留学後には英語は学ぶための道具となります。スピーキングやライティングといった道具を使いこなせなければ、海外の大学で学び、卒業することも難しくなります。

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